男性もスキンケアが常識になりつつある昨今、店頭でもいろいろなメーカーのメンズコスメを見かけるようになりましたね。
コスメ市場でも、男性用化粧品の売り上げは右肩上がり、アイテムもどんどん増えています。
そんな中。
『僕もスキンケアしたいけれど、いったい何を使ったらいいのかわからない』
と思う人も少なくないでしょう。
そこでカギとなるのが、肌質です。
自分の肌質を知らないままに、適当にあれこれ使っていると
何の効果も実感できない
思わぬ皮膚トラブルが発生
…などということにもなりかねません。
そこで今回は、
まずは自分の肌質をチェック
各肌質の特徴と原因
肌質に合わせた対策で目指す、ノーマル肌
について、ご案内していきたいと思います。
スキンケアはしておきたいけど、どんなものを使ったらいいのかわからない…という方にも参考にしていただければ幸いです。
乾燥肌と脂性肌の見分け方①自分の肌質をチェック
肌質には主に、以下のようなものがあります。
普通肌 (ノーマル肌)
乾燥肌 (ドライ肌)
脂性肌 (オイリー肌)
混合肌 (コンビ肌)
脂性乾燥肌 (インナードライ)
『え?何、それ。肌質にそれだけの種類があるのか?』
と思われるかもしれません。
通常、よく言われるのが普通肌、乾燥肌、脂性肌、混合肌の4種類、それに敏感肌をプラスして5種類といった分類でしょうか。
ですが、敏感肌に関しては簡単に分類し難いので、ここでは敢えて省いてあります。
それと、混合肌と脂性乾燥肌を混同して紹介している場合もよくあるので、ここではそれを分けておくことにしました。
…なんていう、面倒な説明は良いとして。
肝心の肌質チェックですね。
これは、『自分でできる、最も簡単な肌質チェック法』です。
《簡単!肌質チェック方法(乾燥肌と脂性肌の見分け方)》
いつもの洗顔料を使って、普通に洗顔します
洗顔後、水気を取ったら15分間、何もつけずに放置します。
15分経ったら、肌の状態をチェックします・
(この際、肌が5分もしないうちに乾燥してきた、などというときは、それ以上放置しないで保湿しましょう)
さて、皆さんのお肌はどのような感じでしょうか?
放置したお顔のあちこちに、軽く触ってみましょう。
カサカサしたり、ベタベタしたりせず、潤っている
→ 普通肌
全体的にカサカサしたり、肌がゴワゴワして突っ張る
→ 乾燥肌
おでこや鼻を中心に顔全体がベタベタしている
→ 脂性肌
部分的にベタベタしているが、頬や目の周りがカサカサしている
→ 混合肌
ベタベタするのに、肌が突っ張ってゴワゴワした感じになっている
→ 脂性乾燥
肌を触った時の感触で、自分に当てはまる肌質がどれかを確認してみましょう。
乾燥肌、脂性肌等各肌質の特徴と原因
肌質を見分けたところで、今度はそれぞれの特徴と原因を探っていきましょう。
①普通肌 (ノーマル肌)
肌の水分と油分のバランスが良く、トラブルのない肌です。いわゆる美肌…というのは、このノーマル肌を指しています。
『肌は内臓の鏡』という言葉があるように、普通肌の人は体も丈夫で健康な人が多いように思います。何もせずに理想的な肌質なのは、体質によるところが大きいということですね。
②乾燥肌 (ドライ肌)
読んで字のごとく、乾燥している肌です。肌の水分・油分ともに少なく、刺激に弱い肌質といえるでしょう。触るとカサカサ、ゴワゴワしているのが特徴です。
カサカサするのは肌の水分・油分の不足によるもの、ゴワゴワしているのは肌のターンオーバーが乱れていることが原因です。
他には、体質による先天的要因と普段からの生活習慣による後天的要因に分けられます。
中でも後天的な要因としては
・肌をごしごしこする癖
・洗いすぎ、洗浄力の高すぎる洗顔料を使っている
・保湿をしないせいor間違ったスキンケアで乾燥が悪化
…などといったものがあります。
いずれの場合においても、肌の保水機能が不足しているのは角質層のセラミドや天然保湿因子が欠乏しているからで、これには的確な対策が必要です。
③脂性肌 (オイリー肌)
肌の水分量には問題がないけれど、とにかく皮脂がたくさん出てベタベタする肌です。
皮脂の分泌には男性ホルモンが深くかかわっており、女性に比べると男性の皮脂分泌量が多いのはごく一般的と言えますね。
皮脂の過剰分泌と古い角質が混ざり合うことにより、毛穴が詰まりやすく、ニキビや角栓、毛穴の黒ずみが気になる人も多いでしょう。
特におでこ~鼻にかけてのTゾーンと呼ばれるところは、皮脂の分泌がとくに盛んなところなので、その部分がテカって見えます。
また、紫外線に当たることで皮脂が酸化し、肌の老化にもつながりやすいといわれています。
(しかし、きちんとしたスキンケアをすることで最も普通肌に近づきやすい肌質だと、皮膚科の先生は言っていました)→これ重要ですね。
原因としてはもちろん男性ホルモンも大きな要因ですが。
・油っこい物をよく食べる
・不規則な生活、不規則な食事、不規則な睡眠になりがち
といった後天的要因も見逃せません。
注意点として最も重要なのは、脂性乾燥肌と間違わないようにすることです。脂性乾燥肌には後で詳しく触れますが、しっかり肌を観察して見極めてくださいね。
④混合肌 (コンビ肌)
Tゾーンの皮脂分泌は盛んなのに、頬や目元、顎あたりがカサカサと乾燥している…乾燥肌と脂性肌が同居状態になっている肌質が混合肌となります。これはよく、インナードライ肌や脂性肌と勘違いされがちな肌質なので、よく注意して観察しましょう。
混合肌の原因はストレスとか、ホルモンバランスの乱れなどとよく言われますが、ぶっちゃけ言ってしまえば、
『そんなもん、ほかの肌質にも言えることだろーが!』
『部分的にオイリー、部分的にドライ…っていう厄介な肌質の説明になってない!』
とも言えます。
ですが、この厄介な肌質、実は日本人に多いのだそうで…
日本人に多い→遺伝子的な問題→先天的要因
というのが現実的な説明になると思います。
が、一方で乾燥肌と同じく
・洗いすぎ・こすりすぎ
・保湿不足
も後天的要因に挙げられるのも事実ですね。
⑤脂性乾燥肌 (インナードライ肌)
これが、最も判断の難しい肌質です。
『脂っぽいけど肌がゴワゴワしている』
『脂っぽいのに、肌が突っ張るような感じがする』
といったところが特徴ですが、脂性肌や混合肌と勘違いする人がかなり大勢います。
保湿をしていないのにすぐにベタベタしてくる、ニキビができやすい…というところからオイリー肌との見極めが難しいのだと思います。
が、肌内部の水分は欠乏していて、実は全く潤いのない肌…これがインナードライです。
肌の水分を保持する(保水する)のは、角質層に存在するセラミドや天然保湿因子の働きによるところがほとんどです。
しかし、加齢や生活習慣などによって、これらの保水成分が減ってくると
『肌が乾燥してるぜ、どうしよう!』
『とりあえず皮脂をたっぷり出して肌を保護しようぜ!』
という反応を起こしてしまうことで、肌がベタベタなのに乾燥しているという原因になります。
先にも言いましたが、男性はもともと皮脂が活発に分泌されることが多いので、インナードライに気付かない人も多いようです。
これは、スキンケアも難しく考えられがちな肌質です。
が、実際はコツをつかめば案外イイ感じにスキンケアできますので、安心してくださいね。
各肌質に合わせた対策と対処法!目指せノーマル肌!
さて、ご自身の肌質がしっかり分かったところで、今度は
『肌質に合わせたスキンケア』
について考えていきましょう。
普通肌の方の対策や対処法
普通肌の人は、基本的に全く手間がかからない肌だと思われがちです。
が、肌に合っていないものを使ったり、必要以上に手入れしすぎたりすることで、せっかくの美肌を台無しにする可能性があります。
極力シンプルなスキンケアを心がけて、洗顔後には化粧水&さっぱり目の乳液などで、お手入れするとよいでしょう。
使用感のさっぱりとしたオールインワンジェルもおすすめです。
乾燥肌の方の対策や対処法
乾燥肌の人は、洗顔から見直していきましょう。
洗顔料はスクラブ入り・ニキビ肌用のものは避けます。
が、しっとりする保湿成分入りの洗顔料を使う必要もありません。
普通のせっけんや、石鹸成分でできた洗顔料でこすらず、優しく、短時間で洗顔を済ませることが重要です。
保湿は、メンズコスメよりも女性用のセラミド入りオールインワンをお勧めします。
女性用のコスメにはたいてい油分も含まれますので、皮脂が少ない人には水分保持力を上げる効果のあるセラミドと、油分の組み合わせが望ましいと考えられるからですね。
>乾燥肌に効く!男性(メンズ)におすすめのクリームや化粧水はこちら!
脂性肌肌の方の対策や対処法
脂性肌の人は、きちんと皮脂を落とすことからスキンケアを始めましょう。
洗顔料はきちんと汚れの落とせる洗顔石鹸や、炭酸洗顔料がお勧めです。
また、たまに炭酸水で洗顔するのも気持ちがよいと思います。
>ディースプラッシュラベッラの口コミから実際効果はどうなのか調べてみた!
皮脂や汚れを丁寧に落としてから、さっぱりとしたスキンケアを心がけてください。
洗顔もその後のスキンケアも、ゴシゴシこすらないようにするのは他の肌質と同じです。
化粧水は、皮脂の過剰分泌を抑制する作用のある、ビタミンC誘導体やダイズエキスを配合したもので肌を整えるようにすると良いでしょう。
キーワードはオイルフリー、油分を配合していないものを使うことが重要です。
保湿に気を配るよりも、まずはオイルコントロールに集中してみましょう。
>脂性肌(オイリー肌)のメンズにおすすめの化粧水や洗顔はこちら!
混合肌の方の対策や対処法
混合肌の人は、洗顔の方法に気を付けましょう。
汚れを落とすことは重要ですが、それ以上に大事なのは
『脂っぽいところから順に洗って、乾燥するところはさっと洗う』
ことです。おでこや鼻から洗い始めて、乾燥しやすい目元は最後に…といった具合ですね。
保湿に関しては、乾燥肌と同じくセラミド入りの女性用…といったもので良いかと思います。
カサカサしているところに保湿を重点的に、脂っぽいところはさっぱりと保湿することがコツです。
脂っぽいところにだけ、ビタミンC誘導体の美容液などを用いると、その部分の皮脂を抑える効果が期待できるかと思います。
脂性乾燥肌の方の対処法や対策
脂性乾燥肌の人は、洗顔で汚れを丁寧に落としつつ、しっかり保湿する必要があります。
酸化した皮脂が肌に残らないよう、こすらず、きちんと汚れを落としてくださいね。
そのあとは、油分を含まないセラミド入りのオールインワンでしっかり保湿します。
脂性乾燥肌(インナードライ)は、乾燥によって皮脂が過剰分泌されるので
『しっかりと、肌が保水できるアイテムで保湿する』
ことが何より重要です。
オイルフリーの保湿でも、きちんと肌が潤っていることで、徐々にではありますが皮脂の分泌量が正常化していくことにつながります。
功を焦らず、夏も冬もきちんとスキンケアを続けていきましょう。
>乾燥肌に効く!男性(メンズ)におすすめのクリームや化粧水はこちら!
ざっくりとではありますが、それぞれの肌質に合わせたスキンケアについて説明しました。
こうしてみると、肌質に合わせたスキンケアが重要だとお判りいただけるかと思います。
また、肌は気温や湿度、その時の体調などでがらりと様相を変えることがあります。
そういった場合に
『一通りのスキンケアを覚えておく』
に越したことはありませんよね。
今や、男性もスキンケアが常識!
と言われるようになってきましたよね?
『いつまでも若々しく見える、すべすべのノーマル肌』
を目指して、皆さんも対策してくださいね。
コメントを残す